ほんとうのこころ
2016/06/10
この顔もこの顔もすべて私なのに
すべて私なのに私じゃないのはなぜ?
ほんとうのこころを開けられないでいる。
ほんとうのこころを曝け出せば、
私は人を傷つけるだろう。
ほんとうのこころを曝け出せば、
嫌な気持ちになるだろう。
ほんとうのこころなんて、
曝け出した方が苦しいのだろう。
私が鬼のように立ち向かって
怒っている夢を見た。
朝起きたらわたしはまたいつものように
普通どおりの顔をしていた。
夜がきたら、私は至るものに怒り続けた。
☆2014年製作の「ほんとうのきもち」の
姉妹曲です。
守る朝
2016/06/02
朝、体が震えているので、君にそのつらさを
おしえてあげた。スコールの明けたその日、
アスファルトはすでに乾いていた。
それでも体が震えるのは、この朝の冷え込みのせいか、
あなたに、ぞわりと近づく明日への不安だろうか、
とにかく今すぐあたたかい
マスカットティーを淹れてあげよう。
朝、体が震えているので、君にあたたかい紅茶を
いれてもらった。フルーツのかおりがして、
砂糖を幾つも入れた。
あなたはうつろな目でぼうっとマスカットティーを口にした。
まだ目も覚めていないのだろう。
朝、体が震えているので、君は自分の手を
ぼくの手にそっと置く。ゆっくりと隣に腰をかけて、
やがてしばらくして、小さく口を開いた。
謳う朝焼け ver.short
2016/02/24
眩しすぎるぐらいに朝焼けは
私たちを照らしていた。
やさしい時間が流れて
哀しい悪夢を今は忘れてしまうぐらい
うつくしい空が流れていた。
☆Novectacle様主催、
「ファタモルガーナの館 -Another Episode-
Original Sound Track」より
reverb - ver. piano short -
2016/01/15
まるで消えていくような記憶 それは銀色で
知らない世界で魔法みたいに、笑う
まぼろしだったみたいに 消えていくの
そう、消えていくの。
☆2014年製作多重コーラス歌曲「reverb」より。
ピアノソロのfullバージョンもそのうち公開予定です。
寂れ街 ver.2015
2015/09/14
薄れた空気で、人は憂いの瞳でゆっくりと歩く。
この街を知っているか。
ここは悲しみの街。
人々は夜も朝もセピア色の空を眺めているだろう。
原曲:2005年製作/MIDI「寂れ街」(MIDIデータ)より
☆ver.2011年も公開しております。
是非、聞き比べてみてください。
槇の疾走
2015/09/10
祐の手は誰かに強引にひっぱられて、
いつの間にか走っていたのだ。
視界をはっきりさせるように、目をこすると、
目の前に槇が汗ばんだ手で自分を引っ張っていた。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより