• twitter
  • youtube

「紫」 一覧

好き!6 投票)
読み込み中...

九月の波にさらわれて

2019/09/24

ダウンロード YouTubeで聴く

/YOUTUBE版

秋のスピードは速く、
あれこれ考えていても
空っ風が吹いて過ぎてしまう日々が
続いていた。すべて吹かれて
いつの間にか次の場所へ着地をしていた、
気がつけばもう10月だ。
通り抜ける風は冷たくて
今は大して痛くない。

秋のスピードは速く、
あれこれ考えていても
空っ風が吹いてすべてなかったことに
放り投げてくれていた。すべて吹かれて
いつの間にか気のせいだと思わせてくれるなら
それでいいのかもしれない、
冷たい風のせいだと、朝の寒気が
すべてつらくさせるのだと
自分に言い聞かせた。

更新履歴 ピアノ即興

好き!8 投票)
読み込み中...

風の走った日に

2019/02/26

ダウンロード YouTubeで聴く

“夜のこと、また歩き始める、光を見つけた。”

更新履歴 ピアノ即興

好き!12 投票)
読み込み中...

涙の粒を拾いに

2018/10/01

ダウンロード YouTubeで聴く

さみしさや風に吹かれて
沢山の人がいる方へ行けば
それだけ置いてきたものも
同じぐらいの重みがあったんだ。
抱えきれないものがぽろぽろと零れだしたので
必死になって走って戻って拾い始めた、
抱えなおした、
涙の粒を拾って思い出す
大切なこと、かけがえのないもの、
もう落とさないように。

更新履歴 ピアノ即興

好き!7 投票)
読み込み中...

2018/08/04

ダウンロード YouTubeで聴く

/YOUTUBE版

その容が完成したとき
わたしは大層よろこんだそうだ、
だけれど次の瞬間には
粉々に紙をやぶったそうだ、
そして最後には夜の空を走って
水槽の中で溺れた。

また、こんなにもむなしい夜空の中に
漂っている、とてもつらい、
その容は本当にきれいだったのに
その容に満たされていたのに

苦しいほど今はその容をまっすぐ見れない、

ピアノ即興 更新履歴

好き!8 投票)
読み込み中...

紅いツツジは言った

2018/07/09

ダウンロード YouTubeで聴く

紅いツツジが見事なまでに咲いていて
そこでただただぼうっと
立ち尽くしていた。

抗うすべもなく、滑り落ちて
またこの場所ではいくらか吼えることもあった。

簡単でしょう、ただこなすのなら
ただ毎日繰り返すのなら
ただ痛むだけなのなら

叫びたいことは幾度もあった。
だけど叫ばなかった。

そこで紅いツツジが私を見ている。
雨に濡れながら、ただただ向き合っていた。

更新履歴 ピアノ即興

好き!9 投票)
読み込み中...

repent

2018/06/21

ダウンロード YouTubeで聴く

溶けてしまいそうなぐらい眠りにつきたいときでも
あなたは私の中にずっと棲んでいて
夢の中で軽やかにタオルケットをかけてくれて
何も悔いのない笑顔で
許しをくれた。

更新履歴 ピアノ即興

好き!8 投票)
読み込み中...

水になるとき

2017/11/25

ダウンロード

/動画版

幸せが誰かを苦しめるときは
心は水のように、ただ透明で
微かな温度だけでよいから
“無”になって水中をゆらゆらと漂っていたくなるのだ。
苦しくはない、ただ自分や世界を傍観しているだけ。

更新履歴 ピアノ即興

好き!2 投票)
読み込み中...

レヴィアタンの海 ver.short

2017/10/13

ダウンロード




審判の日。海の支配者は荒れ狂うように波の上を
勢いよく突っ切れば、海は割れるようにして
閃光を放っていた。レヴィアタンの在る処に
悪魔の光宿る。


☆Kyocmp様主催、壮大コンピ「ONNUEHO5」より
参加させて頂きました楽曲のデモです。
2017/10/29 秋M3、[N-22a]ブースにて頒布されますので
是非特設サイトもチェックくださると幸いです!


楽曲は海の悪魔とも呼ばれる、レヴィアタンという
ドラゴンをイメージしました。
嵐の中の海の上を、光の閃光を帯びながら
飛んでいく、という曲設定になっております。

更新履歴 ピアノ即興

好き!9 投票)
読み込み中...

雨粒の世界で出会いましょう

2017/09/12

ダウンロード

打ちつけた。たたきつけるように
ぴしゃり、と雨粒はアスファルトを踊った。
窓硝子だって曇らせてぼかしていく、
部屋の中は暗い、そういうときは
感傷的になるでしょう、

だから踊り荒れ狂う雨粒をながめて
心だけひゅるりと旅に出るんだ
風に乗って、君と踊った、
ぱち、ぱちと手をたたきながら
足は、とん、とん、とリズムを取って

加速する風景の中で
窓辺の中に世界がある。

その窓に吸い込まれるようにして
悩ましいことも
雨粒に委ねて。いつまでも
踊ればよいでしょう、

更新履歴 ピアノ即興

好き!11 投票)
読み込み中...

存在なら消した、風なら吹いた。

2017/09/06

ダウンロード

山吹の風は吹いてきた、
夜、トンネルから抜けてからも
眩暈がした。何も照らすものはなかった、
光を持っていたとしても
それは、”光”ではなかった。

それならば、風に溶けてしまえ
何ともないことで、くよくよしてしまうのなら
自分など存在のしない感覚で
生きる実感を捨て
ただ、手を動かして足など踏んでしまえ、
いない、いない、ここにもそこにも
あしたにもいない、
どこにもいないならだいじょうぶだ。

更新履歴 ピアノ即興

Copyright© 君の音。 | 真島こころ公式ウェブサイト , 2024 AllRights Reserved.