道
2022/08/31
(ver.2022)
(ver.2015)DL
大きな岩が、沢山転がっていく
坂を幾度となく歩いていた。
まっすぐな熱情を持って
手や足を動かせば
どんな苦境だって
乗り越えれた。
苦境が過ぎて真っ逆さまに落ちても
また身体を這いつくばって
汚らしい姿でも引きずり歩いた。
いくつもの闇に飲まれて
闇の中で熱情を瞬かせた。
「あの頃とは違う確かな心を持って
生きていけばいいのでしょう?」
そういう風に嘲笑って
いくつもの憎しみの中
泣きながら笑って
怒り狂い、
幾度も叫んだ。暴れた。
大きな岩に潰されても潰されても
この闇と熱情の心が
いつまでも燃え滾る。
心は、きれいじゃない。
でもそれでいい。
ここまで醜く這い上がったなら
そのまま受け入れて
私は正直に生きていく。まっすぐ、と。