夢から覚めるために (三部作)
2016/05/06

夢から覚めたら(第一部-時の経過)(時の経過)[download id="573"]
夢から覚めるために(第二部-心模様)(心模様)[download id="574"]
夢から覚めるために(第二部-未来へ)(未来へ)[download id="575"]
言葉にしてしまうと、すべてが幻のように思えた。
凛と張り詰めたその世界に私は確かにいたのだ。
まるで長い夢を見ていたかのように、目が覚めて
カーテンを開いた。
戻ってきた世界の方が嘘のように思えるのに、
だんだん体は感覚がこちらに戻り始めてきて
心だけを向こうに置いてきて、
目が覚めても、まだ心が戻ってこない。
呼んでも、呼んでも、返ってこない。
言葉にしてしまうと、すべてが幻のように思えた。
写真を撮ったり、作品にしてしまうことすら
今は勿体無くて、うなだれるようだ。
私はピアノを開ける。鍵盤の赤い布を外して
ピアノをやさしく拭いてあげた。
そうして、そっとやさしく触れる。
歌う、歌って、叫んで、奏でていく。
それすら、虚像だ。
言葉にしてしまうと、すべてが砂のように零れていくから
ピアノを奏でて記録していく。
そのときの気持ち、感覚、風景、思い出をしまっていく。
精一杯、詰め込んだら。また出発しよう。
言葉にしてしまうと、違うような気がするから
私は精一杯、お日様に向かって進んだ。