時の航路
2016/06/27
いろいろかんがえたけれど、なにも見つからなくて
なにもない野原でずっと立ちつくしていた。
たくさんのことがわかったのに、
一番わかりたいことが、わかることができない、
きっと、”それ”を見つけるために
いつもこうして生み出してきたのだと思う。
いろいろかんがえたけれど、わたしには
一番だいじなものが空っぽで
透明なボトルのように軽くて蹴飛ばされたら
どこまでもどこまでもとんでゆくんだ。
でも、そんな風にかんがえていても
日常は時速を上げてすぎてゆくのだ、
もうどうでもよくなって、風にふかれて
朝がきて夜がすぎて
いろいろかんがえることの無意味さを
知る。
ただ、進む。それだけで、航路ができていく。
こだわりを棄て、からだを浮かせて
ゆこう、夢をみることをやめて
もっと、ほんものの世界へ。