虹色の詩
2023/08/27
ある日照りが強い頃、
夢中になって打ち込んでいた。
それは楽しくて仕方がなくて
出来上がったら嬉しくて
幸せで溢れていて
雨が降っていた頃は
よく出来上がった後のことばかり
考えて誰もが振り向いてくれることを
願って願い続けて
結果ばかり見て落ち込んでいた。
ある日照りが強い頃、
そこに少しの涼やかな風が運んで
秋の気配を感じた。
気温も下がれば
陽気なステップでまた踊れるだろうか、
そっと素足を一歩前に出せば
初めの頃の私が楽しそうに夢中になって
打ち込んでいる姿があって
瞼を閉じた。
ある雨上がりの頃、
虹が淡くかかって
ぼんやりとだが、少し歩いていけるような気がした。
まだぼんやりとだが、頑張れる気がした。
虹はかかっていてもまだ雨は止まないが、
きっと次第に晴れるだろう。
ある日照りが強い頃、
夢中になって打ち込んでいた。
それは楽しくて仕方がなくて
出来上がったら嬉しくて
幸せで溢れていた。