五月を越えて
2017/05/29
五月が、終わろうと、していた。
幾つ月日が流れても、変われないことは
変わらなかったし、
突き刺さった棘は、二十年の時を経ても
刺し込んだまま、抜けずに、
癒えずにいた。
在ることは愛しいのに
在るが故に苦しみが、憤りが、焦りが
多大な呪いをいくつも抱えてしまっていて
それを背負いながらも、
歩いていくことが、生きていくことだ、
それならば、向かって明日へゆこう、
強く息を吐いて、沢山息を吸って
踏ん張って、
迷いも、身にまとっているものも
すべて遠くへ投げ捨てて
強くなるために。
更新履歴 ピアノ即興 水色