ひらり、秋がきました。
2015/08/23
詩
そうして、今年も。秋がやってきた。
秋が、 やってきたんだ。
空は、すっかり 高い雲が まばらに広がっていて
かすかに、風が はこばれてくると
まぶたを、とじた。
「涼しい」
この風や 匂いを 身体中がおぼえているようで
さみしい気持ちと そして
うれしい気持ちと。
遠き日のことを 思い出しながら
そっと まぶたをひらくのだった。
☆少し空が高くなったような感じがしまして、
初秋の朗読作品を制作しました。
朝焼けのブルー - Pianissimo episode -
2014/08/04
「あなたも…自然な顔で、いいと思います」
無理して、そんな顔をされるのを見るのが、僕はつらいです」
荒波の音が聞こえるのに、なんだかとても安心した。
祐は思った、きっとこの方も自分と一緒で、
今も雨が止んでほしくないと思ってるのかもしれないと。
雨が止んで、また家に帰って、それで。また朝が来て、
学校の時間になって、帰路についたら。
☆「朝焼けのブルー」続編、
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」のイメージ曲です。
実際の作品に使用するかどうかは未定です。
朗読入りですのでご注意ください。
現在、シナリオを書き進めているところです。
今作は、新たな登場人物として
祐(たすく)という少年が出てきます。
よくわからない想像をした
2012/06/17
よくわからない想像をした。
よくわからない想像をした。
よくわからない想像をした。
声:真島こころ
※この曲は朗読というよりは、ひとつのジャンルが
どこにも当てはまらない作品かもしれません。
空よ
2012/05/21
そんなこと、考えるだけで無駄さ。
鳥は少しのセカイを、飛べればいいのだと
涙を流しながら、さえずられました。
朗読、詩:真島こころ
曲:「タオ~時は線路を越えて~」、「自由の鳥」より。
詩
鳥は 言いました
「あぁ、あんなにお空は広いのに
なぜだろう。
羽はあるのに、
なんだか…あぁ、飛べないみたいだ」
涙は よくこぼれるみたいです
不思議と 理由はありませんけれど
鳥はきっと あの空を
これまでというぐらいに
羽ばたきたかったのでしょう
空は とてもいいところです
だけど 届かない場所でもあります
だから 見上げて、一言だけ呟くのです
「あぁ、なんて…綺麗なんだろう」
と。
悔しいこと いっぱいありますね
私も 鳥の気持ちが
よくわかります
でもね
不思議と悲しみは 静かなのです
それが それであることに
偽りはない
それが それだけであるという事実なのだから
なにも悲しむことなんて ありません
そうですね
この世の中には
同じように どうにもできない図形が
転がってはいませんか?
それは、きっと…
それであるだけなんです
なにも 悲しむ必要などありませんから
大丈夫です
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫なんだよ 大丈夫です
大丈夫
さよならの空
2012/03/22
心も体も変化にいた中学生のとき読んだ
朱川湊人さんの「さよならの空」という本、
6年越しに読み返して
「あぁ、あの時は大分流し読みで読んだのかもしれないな」
と、少し苦笑いしてしまいました。
「さよならの空」を読んで、読書感想として曲を製作しました。
もう、絶版になってる本ですが、
読んだ後とても胸がぎゅっとなる一冊です。
是非、曲を聴いて、そして本も見つけたら読んでみてください。
出展:(株)クレオフーガ主催
「読書感想曲コンテスト」投稿作品より
トンネル-弾き語り-
2012/03/08
いつも雨だった。いつも雨、だった。
今がやや、元通りの日常に戻りつつある幸せ。
とてもうれしいことだ。
作詩、MIX、弾き語り朗読:真島こころ
歌詞
雨が、降ってました。
いつも、いつも、雨でした。
いつも。雨でした。
傍に咲いてくれた花は
見えないし、
雨で霧が白く、
視界は悪い。
今日も、この部屋で
ジグソーパズルを一個一個はめて、
完成してもうれしいこともなくて、
また崩して、また完成して、
また崩して、
またピースをはめるだけの毎日。
そんな毎日。
そんな毎日。
そんな、毎日。
"トンネルの向こう側には
ちゃんと光があるんだって。"
そう言ってる子がいた。
歩いた、歩いた、ゆっくりすぎて、
追い抜かされてばかりだけれど、
歩いた、歩いた。歩いた。
歩き続けた。
ただ、見ることもできない光を追いかけた。
学生の喧噪された世界を、眺めつづけた。
歩いた、歩いた、歩いた、
歩いた、走った、転んだ、歩いた…歩いた――――――――――。
「今日」は、朝を起きた。
それから、朝ごはんを食べた。
お母さんと少し会話をした。テレビが付いていた。
弟が学校に行った。お父さんが会社に行った。
恋人と電話をした。
風呂洗いをした。綺麗になった気がした。
今日も息をしていた、今日はカーテンを開いた。
お日様自体は見えなかったけれど、なんだかあたたかかった。
もうすぐ春が近いのかな。そう思った。
今日も生きている、確かに生きている。
私は今日も明日も明後日だって、生きている。
生きている。生きている。