「ピアノ即興」 一覧
2011/04/25
おかえりなさい。
もう、海はそこですよ。
さあおいでなさい。かえりましょう。
私たちのいた場所へ。
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2011/04/03
朝が来ましたよ。
朝が。あさが。朝ですよ。あさですよ。
「おはよう」
さぁ、幸福の歌を吹かせようか。
風がなびいて、どこかへ飛ばしたのは、きっとそういうこと。
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2011/04/03
翼など要りません。
私にはこのウタが歌えるのなら、
欲望など欠けらもありません。
翼など要りません。体も要りません。
雲の上でその天使はそう仰いました。
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2011/04/03
「そんなに顔も真っ赤で…どうしたんだい?」
彼女は沈黙のままだ。
ただ、唇をかみしめて、視線もそらしたまま。
彼女は沈黙のままだ。
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2011/03/20
雨が窓の中で追いかけっこしてる。私はそれを眺めた。
ずっと眺めた。眺めた。
急ぎ足で流れていく雨は、駅前の街並みを思い出す。
どこへ行くの、知らない。
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2011/03/01
にっこり笑ってる。
そこは本当の意味で赤く、黒い、境界線。
クロスした世界で
「はい、おしまいですよ、みなさん」
と言った。
行く処は決まっていて、
多分あの境界線の底に沈んだ世界。
にっこり笑っている。
そこは本当の意味で鋭く、痛く、
青い水底より青い。
否、蒼い。
「はい、はじまりですよ、?さん」
そこで途切れた、ぷつん、ぶつん。
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2011/02/25
言葉をハキマシタ。言いたいことイイマシタ。
歌をウタイマシタ。描きたいことをカキマシタ。
伝えたいこと、イッパイデス。
音の確信、心の広がり、狭まることもイッパイデス。
私は、ウッタエマシタ。
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2011/01/20
それは夜のこと。森の奥で寝転がってお星さまの空を見上げた。
冷たい風が吹いている、
だけれども、そんなことはどうでもよくなるほど、
眺めた空は綺麗すぎたんだ。
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2011/01/07
冬の日、ホームの喧騒とした駅に混じる。
雪がちらちらと降る、その朝…。
世界は真っ白な空気に包まれるはずで、
私は手袋にそっと息を吐いた。
mono
2011/01/07
放課後の教室にて。窓から夕暮れが見える…。
きっと冬の日の、
教室の色はコーンポタージュの温もりと似ている。
「寒いな…」
暖房が付いてない古い学校の教室にただ一人。
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