乾いた野はらを後にして
2018/03/28
凍て付く寒さに身震いした日も
束の間。春が訪れたならば
今度はさみしさにすっぽり埋まって
心は潤いをもとめて
水を欲して沢山、沢山身体中に
浸透させた。
満たされる日があれど、
また乾き、手を伸ばすのなら
もっともっと、昇っていくべきなのだろう。
日々感じる違和感やずれを感じながら
口をむすんで、野原を歩いていくだけだ。
漂流の信 (二部編成)
2017/10/12
(第一部|ピアノ曲|「翳る場所で」)
(第二部|弾き語り|「自分との対話」|動画版)
「誰よりもずっと、あなたのことを信じていた。」
光は、放たれる。視界は前より明るく感じる。
確かな安心感に包まれていた、
足取りは早く、誰にどう思われても
どう言われても
構わないだろう。
大事なことは輪郭を帯びて見えている、
大事にするべきことも
心の中でずっと佇んで
いつも対話している。
対話をやめるな、今日も、明日も、明後日も
自分にそう言う。
構うな、何も思うな、何よりも
信じることがあるのなら
ただ一心に、そこだけを見て
生きてみよ。
神様が与えてくれたこと
2017/06/06
こおりがゆるやかに
溶けてしまったかのように、ひかりが射した。
なぜ、自分なのか、考えることがあれば
あなたはこう、言っていたとおもいだす。
「この運命を乗り越えることのできる者に
神様は、命を与えるのです」
こおりがゆるやかに
溶けてしまったかのように、ひかりが射した。
わたしが受け止めたことを
これは試練だ、と生きていくのだ。
frailty (二部作)
2016/07/27
(ver.piano sing)
frailty[download id="588"]
"そうして、立ち止まる。"
(ver.song)
frailty[download id="589"]
歌詞
このままでは、ゆけない。
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…)
このままでは、ゆけないから
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…)
両手。頬を ばしっと、叩いて。
脆さ。紐を ぎゅっと結んで。
いくつかの日 くじけて
かたちのない 君は 話しかける
「もう、だめだよ…」と、かえしたよ?
このままでは、いけない。
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…!)
このままでは、ゆけないから
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…?)
このままでは、ゆけないから
(ゆこう、ゆこう。ゆこう。)
少女の海から ver.intro
2016/04/25
少女の海から ver.short(伴奏のみ)
少女の海からティザー版(歌有、マスタリング版)
「少女は今も海の中で夢を見ている」
ゆらゆらと身体が揺れる海の中は
あまりにも心地よくて、幸せで
私は沢山のことを忘れていくの。
かなしかったこと、つらかったこと、
痛みがやさしく海に溶けていく。
浜辺でいつかのこと、あなたとよく会っていたことを
思い出して。その記憶さえも、
この美しい海のひとつとなって、ざぶりと音を立てた。
☆イラスト:Merrill Macnaut様
ボーカル:がお様
ミックス:Rist.NS様
マスタリング:マシュー様
6月17日~19日に行われるAPOLLO第四回にて
リリース予定の新作アルバム「少女の海から」より。
ティザーサイト公開中。
静かな河のほとりへゆきましょう
2016/04/13
眺めた先には、かなしいことば。
眺めた先には、きずつくことば。
心にぎゅっと留めて、目をつむって、
溢れだすように叫びたい気持ちを
静かな河のほとりへと、片手でやさしく
水に触れて、流していくの。
かなしいことばは、誰かをきずつけて
またかなしいことばが生まれるから
口をぎゅっと閉じて、ただただ
静かな河へゆきましょう。
もう沢山、傷をつけないように。
おとなになるということ
2016/03/23
笑っているわたしがいる。
その真上に、わたしが目を細めて浮かんでいる。
思えば、馬鹿にされても、冷たくあしらわれても
気付かないでいる私がいたように思う。
でも今は色んなことが手に取るようにわかる。
良いことも、悪いことも、わかってしまって
ベッドの上で丸くなって、なにも見ないように目を瞑った。
笑っているわたしがいる。
その真上に、わたしが冷たい瞳をして浮かんでいる。