「mono」 一覧
2017/11/30
/動画版
長い峠の麓で降り積もる雪は
冬の知らせを告げた、向こうからやってきた。
重く、深く、呼びもどすことがあれば
潔く心から消して、
振り返らず、進んでいくことを決めた。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2017/11/24
/ショート動画版
寒空の下、真冬の世界に
しとしとと、雪の混じった雨粒が落ちてきた。
雨は止まらず、次々へと私の元へ
降らしては、だんだん大降りになってきた。
淋しいきもち、冬はそうさせてくるようで。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2017/10/04
呪いをすべて包み紙にくるんで
そっと紐でむすんで
もう絶対に手の届かないところまで
葬った、季節はするすると
坂道をすべっていくように
下り坂だ。
迷いはない、それなら早足で
いつもの自分らしくなく
後ろを向かず歩いていきましょう、
対話をやめずに
つらいことでずっと落ち込まないぐらいに
せわしく生きてゆけば
なにも気に留めないでしょう、
時の流れよりも早く、足をうごかして。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2017/04/01
見ているもの全ては…――――。
☆収録曲より。現在アルバム「泣かない」を製作中です。
紺・灰・水・桃・白色を基調とした
かすかに水の音がきこえるようなピアノ曲集を目指します。
Artwork:素敵なゲスト様より。(お楽しみに。)
黄色 mono アルバム視聴デモ 更新履歴
2017/01/31
辺りは一面と自らを映し出す鏡の世界で
進んでも進んでも鏡の中に自分が、
そして鏡の中に鏡が向こう側へ通り抜けるみたいに
映し出された。映し出された自分の表情は
まるで心までも見透かされたみたいで
どこまでも逃げるように駆けた。
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2016/05/08
いくつもの時が流れた。
かけがえのないものの大切さに気づいて
支えられていたというそのことにも気づいて
自分もそんな風に星を渡して返していけたらと
願った。海の音が聞こえた、あの子はまだ泣いている。
あの子の気持ちがよくわかるから
私はしゃがんで、やさしく見守った。
あの子の時間がまたいくつも流れたとき
あの子は星を渡す人になる。
mono 更新履歴 ピアノ即興
2016/03/03
春の陽気が心に元気をくれた。
こんな日は思い切って出かけよう。
篭っていた自分の体と心を、伸ばして
雪解けの世界へとつま先をつけた。
風のやんだ道で、裸の桜に生まれた新芽を見つけた。
私は春が少し前まで、得意ではなかった。
じんわりと溶けていく季節は
過ぎ去った桜の木のことを思い出させたからだ。
春の陽気が今は心地よくて
こんな日はどんなことも初めに戻るみたいで
思い出したくないことも春の幻に流されていくみたいだ。
ゆこう。また巡る季節に会いに、ゆくんだ。
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2016/02/08
愛しくて、さびしくて、怖くて、疲れ果てて。
更新履歴 mono
2015/11/28
それは、ひとりの寂しさのようにも思える。
朝の光が、雪に反射して眩しかった。
だけれど、心地よい。こんなに光に当たるのは
なにもかも、溶けていくような感覚。
屋根から雫がぽたりぽたり、と落ちて
体や心の中にある苦しさが癒えていくみたいだ。
更新履歴 ピアノ即興 mono
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