ダ・カーポの朝
2013/06/11
うるさく鳴り響く目覚まし時計を止めた。
目を覚ましたら今日になっていた。
重い体を勢いつけて起こす。今日も一日が始まる。
重たい体を運んでくれる電車は
わずか10分の時間だけ私と共にする。
うとうと、と瞼を閉じたりして、
リュックサックを抱えながら揺れる。
目の前の座席は日当たりがよく、
避けるようにして座った日陰の席。
がらりと、数えれるだけの人が揺られている。
この前と一緒だ、と思った。
今日もなんてことのない一日が
時間とともに流れて、
今日もなんてことなく終わっていく。
それがつらい。
それがつらくて、またうるさく鳴り響く目覚まし時計を止めた。
目を覚ましたら今日になっていた。