新作アルバム「うまれかわる」をM3春2023にてリリースします。アルバムの制作にあたって

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2年前の初夏のことだったでしょうか。
その頃からの日々を描いた今作、
いよいよリリースします。

今作では、決して表に出せなかった感情や
本音を言えない自分の心をテーマに
やがてその感情をあらわしていけるようになる
少女のお話です。

今作ではツイッターのおすすめに表示されて
一目惚れをした作家の"オカユウリ"様にイラストを
お願いしました。

元々昨年の「まどろみの中の目隠し」では
思ったように売り上げが出ず印刷費も回収出来ず仕舞いで
本当はCDを作りたくなかったんです。
しばらく落ち込んでる日々でした。

そんなときツイッターで見かけた
オカユウリさんの絵をきっかけに
オカさんに描いていただいたイラストで
1枚のCDを作ってみたいと思うようになりました。

サイトを見てみると
依頼料金などもはっきり記載されていたので
ダメ元でご依頼したのですが
（過去に知り合いづてで依頼したことがなく
初めましての方は初だったんです）
快くお返事して頂いて本当に素晴らしいイラストを
去年の夏ころから打ち合わせして
描いていただきました。

お花のセレクトも大切に
それぞれ考えてくださりました。

（オカユウリさんからのメールの引用です）

「再生」という言葉は特に印象深く残り
今回仮タイトル「再生、そして」という感じで
制作をスタートさせました。

今回いつもと違うのがフエラムネの向こう側以来に
ゲストボーカルを頼みました。

やはり自分の歌には限界があると昨年は感じましたので
過去にご依頼したことのある私の大好きなボーカルの
ming-ziさんと。
そして私の小学校と中学校をともに過ごした
幼馴染のdakiさんに。

「再生」「陰」それぞれ対称になるように
歌を昨年の１月頃に仕上げてお願いしました。

本当に本当に素晴らしい歌声を仕上げて頂き
ming-ziさんにはミックスまで頂き
何度も調整してもらいましたが
いつもその真摯に考えてくださる姿勢を
私も作家のひとりとして心から尊敬してるので
今回のＣＤ制作に欠かせなかった方です。

本当にこの度はありがとうございました。
フエラムネの時もまた違う味わいの歌い方をして頂き
囁きながらも壮大でドラマティックで美しいボーカルを
頂きました。

またdakiさんはサイトの展示曲やyoutubeで
「生命よ」「春の唄」に登場してくださることも
ありましたが、当方のCDに参加してもらうのが
昔からの夢だったので叶ってうれしかったです。

dakiさんは普段イベントのCDに
参加されたことがない方なのですが
熱心に収録されてイメージ以上に綺麗に、
そして儚く愛おしいボーカルを仕上げてくださりました。
彼女もまたテーマ曲を歌う
今回のＣＤに欠かせない方です。

今回アルバムは１０曲ですが
tr.1～3を序章
tr.4～8を本編
tr.9～10を終章として
構成してみました。
ボーカル曲を2曲入れるにあたって
どこで入れるかすんごい悩んだんですが
構成を3つ区切ることで落ち着きました。

ですので本日公開しましたPV動画は
そのように伝えて三構成で今回も宵町めめさんに
作っていただきました。

本当に宵町さんは自らも作品を
心から作ってることもあり
クロスフェードの音源を渡してから
ラフを頂いたんですが
感情やセリフひとつひとつや
色彩のチョイスも全部くみ取り方が
繊細で感動してしましました。

本当にこの度も受けてくださりありがとうございました！

そして作品の宣伝として
M3でリリースすることもあり
欠かせない存在である特設サイト、またティザーサイトも
今回夫であるAzellに担当頂きました。

今回はティザーも作ってもらったり
特設も素晴らしいレイアウトで
デザインしてくださりました。

彼もまた、デザインやサイト構成でも
自宅でも色んな仕事を経て勉強していますので
以前の特設サイトを担当頂いた時よりも
さらにパワーアップした状態で
作ってくださりました。

自分の夫ですが、デザインの意味でも
過去作までずっとillustratorの使い方を
教わってたので本当にその節はありがとうございました。
今回は自分で入稿一人で出来ました。笑

いつからか、年を重ねるごとに
本当の言葉で、本当の気持ちを
伝えたりあらわせなくなってました。

伝えても、さらに事態が悪化するだけだし
笑っておいた方が、ごまかした方が
うまくいくときのほうが
多いと思ってたんです。

でも、それもやはりいつかは破裂してしまうんです。

夫と新しい環境になるにつれて、
「ごめんなさい」が言えるようになりました。
沢山の方と仲直りをしました。

沢山の人ととお話をする機会が増えました。
沢山の人と笑って、泣いて、
憎しみももちろんあります。
怒りだってあります。

でも、そこでちゃんと今までとは違う形で
伝えたり、投げかけたり、するようになりました。

あるときは、ずっと話せなかったことが
最近打ち明けれるようになりました。

私はずっとこうしたかったんだ、って
ずっと、本当の気持ちで
本当の感情をあらわしたかったんだって
気づきました。

伝えることが怖いけれど。
晒してしまうのが今でも怖いけれど。
でも強くなりたい、っていう、

そういう気持ちをアルバムにしました。

カッコ悪い話でしたが、私はいつもそういう
泥臭い話をモチーフにして作品作りをしてます。
綺麗なものとか、美しいものじゃなくて
うまくできないこととか、みすぼらしいことが
いつも目に留まります。

私のこの文章やそういう人には
刺さるかもしれません。

私の作品は沢山の人には伝わらないと思いますが
少し日陰で生きてる人に
届いたら何よりです。

ちょっとしゃべりすぎましたが、
M3のお品書きは今月のどこかで
またアップしますので
よかったら見てみてください。

（2023.04.09.真島こころ）