雪明かりの路
2014/01/06
セピア色のコントラストに白の浮き上がった雪たちが
少し暮れた夜の世界に、降りそそいでは、どこかに消えた。
白の絨毯を埋まるように歩いていけば
こんな雪の日が悪くはなくて。
雪が降るたびに思い出すんだと、笑った。
音が鳴る世界では、心が共鳴するように伝わって。
冷たくなる手を、強くはなく、離れない強さで、握った。
心地よい調べが、街を降りそそぐ。
それは、いつだってきれいで。
焼き付けるように刻むように瞼を開いては閉じた。
心のドアが今、開いている。
やさしい風が吹いては、撫でるように歌う。
怖いことなんてない。なににも代えれない大切なものが、
この世界にあることを知った。
それを、しあわせと呼ぶのだと、知った。