空よ
2012/05/21
そんなこと、考えるだけで無駄さ。
鳥は少しのセカイを、飛べればいいのだと
涙を流しながら、さえずられました。
朗読、詩:真島こころ
曲:「タオ~時は線路を越えて~」、「自由の鳥」より。
詩
鳥は 言いました
「あぁ、あんなにお空は広いのに
なぜだろう。
羽はあるのに、
なんだか…あぁ、飛べないみたいだ」
涙は よくこぼれるみたいです
不思議と 理由はありませんけれど
鳥はきっと あの空を
これまでというぐらいに
羽ばたきたかったのでしょう
空は とてもいいところです
だけど 届かない場所でもあります
だから 見上げて、一言だけ呟くのです
「あぁ、なんて…綺麗なんだろう」
と。
悔しいこと いっぱいありますね
私も 鳥の気持ちが
よくわかります
でもね
不思議と悲しみは 静かなのです
それが それであることに
偽りはない
それが それだけであるという事実なのだから
なにも悲しむことなんて ありません
そうですね
この世の中には
同じように どうにもできない図形が
転がってはいませんか?
それは、きっと…
それであるだけなんです
なにも 悲しむ必要などありませんから
大丈夫です
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫なんだよ 大丈夫です
大丈夫