Regressio~回帰
2012/05/08
―それは、"書かれなかった"記憶。
砂に埋もれていた「音の箱」から始まった。
記憶に触れるお話。
作詞、歌唱、MIX、コーラスアレンジ:風のウィン 作曲、演奏:真島こころ
☆2011春M3頒布、windy・way主催、民族系音楽CD企画「Indagare*」の収録曲から。
ウィンちゃんのサイトのほうで、全曲、WEB公開もされております。こちらから。
歌詞
眼を開くとそこはもう朝の地平
白い…いや、緑が海のように
光さえ渦のように ソラへ吸い込まれていった
音の止まった 描いた物に似た
さっきまでの景色は
例えば絵本の最後の一ページ
私が遠く視界を凝らせば淡い影が振り向く
声の無い歌が静かに鳴りだした
亡骸に咲いた花 輝きの草原に揺れた
留(とど)めた命を押し流すように
今 時は訪れる
薄れゆく姿には満ち足りた心が零れた
朝日が全てを照らしきる前に
あなたは ありがとう と云った気がした
言葉を止めた音楽が語る彼の民の行く末が
記憶の中に色を帯びていった
打ち鳴らす弦の音(おと) 輝きの草原に鳴いた
留めた命を押し流すように
今 時は訪れる
透明の眼(め)の中にこの世界の容(かたち)が映る
過去が未来へと融けてゆくように
あなたも歴史へと帰るのでしょう