静かな調べ ? ver. short demo -
2014/09/29
時間は、積もる雪のようにあっという間に過ぎた。
寒さもあり、展望台下のカフェに急ぎ足で
入ることにしたのだった。ホットコーヒーが
運ばれてきて、砂糖を甘目にたくさん入れて
口にした頃、そこでは偶然音楽会が開かれていて。
若い楽団達が、バイオリンやビオラの演奏を
はじめたのだった。暖炉が暖かく、懐へと沈ませる。
贅沢な時間が過ぎる中、窓の向こうは吹雪になっていた。
吹雪のことも忘れてしまうぐらい、
ゆっくり、ゆっくりと、それは過ぎた。
☆2014年11月9日、北海道コミティア1にて頒布予定の、
製作中、新作アルバム「雪の鳴る街へ」より。
賑やかで寒い、外から入った一軒のカフェは
一気に体を暖かさが包み込み、
ひどく静かなものでもありました。
それは、この1シーンだけでなく
冬の日なんかには、寒いところから、
暖かい場所へ移動したときに感じる、温もりや
ほっと安心するような、
雪国ならではの一瞬のひとときなのです。
そんな地に住んでいる自分だからこそ、
表現できる「冬」のアルバムを現在製作中です。