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凍える世界で彼等は幻を探している

クロスフェードデモ

流氷が大海原を埋め尽くしていた、
流れていた、
私たちは大きな黒い船に乗って
その海を航海していた。観測隊。
船は霧に包まれて、少女はあまりの寒さに
凍えて、少し背の高い少年に寄りかかった。

「こんなに寒いのなら、こんなに苦しいのなら……」

少年は何も言わず少女の体は寄りかかったまま
支えていた。少年は険しい表情で霧深い
その視界を見つめる。

少年はやがて倒れそうになる少女を包むように抱いて
瞼を閉じた。

紅色の空、そしてその紅色に染まった大海原には、
いくつもの数えきることが出来ない流氷が漂っていた。
溶けかけた氷山が今日もあちこちで崩れる。

黒い船はやってきた。
その大きな船に乗っているのは南極観測隊の団員たち。
25名ほどいる。大人達の団員達が多い中で
彼らのそれぞれの子供である少年少女がいる。

少女は肩につくぐらいの長さの髪で
今にも崩れそうなほど脆い。あるときは霧の中でよろりと倒れる。
少年は自分の役目、定めはわかっていて
脆い少女の背中を支えながらも
無言のまま、すべき観測を行ったりそこで過ごす。
団員は皆モッズコートのようなコートを着て大判のマフラーをしている。
皆虚ろな目をしている。

彼らはずっと家に帰れない旅をしている。
少年少女も生まれた頃からずっと大人達の団員たちと
旅をしていた、

それはずっと永久的で
うれしい時も、何か起きて誰かが亡くなるときも
いつも一緒で一心同体だ。

紅い海と流氷、そして赤い空に覆われながら
孤独感や閉塞感感じながらも、終わりのみえない旅で凍える。
それが彼等の定められた生き方だから、何も苦なく
過ごしているのだった。

[曲目リスト]
01.黒い船
02.mist
03.一心同体
04.少女 - side A -
05.少年 - side B -
06.幻

[スタッフ]
音楽
 真島こころ
絵
 章
サイトデザイン
 Azell
動画
 cimotsuki

多重コーラス×ピアノ×アンビエント風アルバム
「南極地平線から」

収録時間
 約27分
パッケージ版仕様
 業者コピーCD、2Pジャケット
価格
 ¥500
通販
 BOOTH

ジャケット

[頒布詳細]

2018年3月25日(日)11:00~15:00
れみのそうさくむら  わくわくホリデーホール2F 第一会議室 入場料 300円
スペース5,6「君の音。」

2018年4月29日(日)11:00~15:30 M3-2018春
東京流通センター(TRC)第1展示場、第2展示場
第二展示場2階 サ-20ab「君の音。」
※入場にはカタログ購入(1000円)が必要です。

2018年5月4日(日)11:00~15:00
the woRks original 36
わくわくホリデーホール2F 第一・二会議室 入場料 300円
スペース未定「君の音。」

[リンク]

「南極地平線から」/君の音。
http://flower-prayer.com/cd/mist/


http://flower-prayer.com/cd/mist/bana500100.png
500×100



http://flower-prayer.com/cd/mist/bana20040.jpg
200×40

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